経団連が循環型社会づくりのための自主行動計画で目標を前倒し達成

2011年4月9日

 日本経団連は、産業界による自主的な廃棄物の削減の取り組みである「環境自主行動計画」の結果をまとめた。2009年度の31業種による産業廃棄物の最終処分量実績は605万tで、1990年度に比べて89.8%削減した。2010年度の目標は、90年度比で86%削減。これを前倒しで達成したことになる。前倒しの目標達成は2008年度に続いて2年連続となる。この自主行動計画の下、産業界は廃棄物の削減のほか温暖化対策にも取り組んでいる。

 経団連は2007年3月、各企業の廃棄物削減の取り組みを推進することを目的に、2010年度の産業廃棄物の最終処分量を90年度の実績に比べて86%削減する産業界全体の目標を決めた。実は99年12月、90年度比で2010年度に75%削減する目標を策定していたが、2002~2005年度に4年連続で達成。そこで削減率を上積みして新たに設定した目標だった。

 2009年度は、2008年度の実績である654万tと比べて約7%減に相当する49万t削減できた。2008年度の654万tは、日本全体の産業廃棄物最終処分量の約4割に相当する。

 経団連は2010年12月、2015年度の産業廃棄物最終処分量を2000年度実績と比べて65%程度削減する新しい目標を設定してた。2011年度以降は新目標の達成を目指し、産業廃棄物最終処分量の一層の削減と3R(リデュース、リユース、リサイクル)を進める。2008年度と2009年度は、各事業者による3Rの努力に加え、景気低迷の影響もあり、最終処分量の削減は限界に近付きつつあるという。(日経BP環境経営フォーラム

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廃棄物コンシェルジュ
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