節電への取り組みに関心が高まる中、家庭でできる節電の工夫を紹介したり、家庭電化製品の使用状況に応じて電気料金を試算したりするホームページが開設されている。
日本ガス協会は、家電製品の代わりにガス機器を用いるなど、家庭で取り組める節電や省エネの工夫をまとめたホームページ「エネルギーを上手に使うためのポイント」(http://www.gas.or.jp/jyouzu/index.html)を開設した。
例えば、電子炊飯ジャーの代わりにガスコンロでご飯を炊くと年230キロ・ワット時、電気ポットを使わずにやかんで湯を沸かすと同350キロ・ワット時の節電効果があることを図表などとともに分かりやすく解説。また、便器を最新型の節水・省エネタイプに切り替えると、電気代と水道代を合わせて年1万5400円が節約できることも紹介している。
このページ内の「住まいの設備チェックシート」では、自宅の照明やエアコンなどを省エネタイプに交換したり、浴槽のふたをしめるなど省エネの取り組みを行ったりすると、年間で光熱費がいくら節約になるかも試算できる。
KDDIが開設した「節電家計簿」(http://setsuden.auone.jp/)は、エアコンやテレビなどの家電製品の使用時間を入力すると、節約できる電気料金の推定金額が算出される。携帯電話auの契約者のほか、ツイッター(簡易ブログ)、交流サイトのミクシィ、フェイスブックに登録した会員も利用できる。1日ごとに節約した金額を記録できるカレンダーもある。
東京電力の「わが家のアンペアチェック」(http://www.tepco.co.jp/life/custom/ampere/index-j.html)のように、家電の使用状況に応じて適切なアンペア容量を算出できるホームページもある。家電を同時にどれだけ使うか、台数とそれぞれのアンペア容量を計算することで、適切なアンペア容量を算出できる。その値を基に、電力会社と契約したアンペア容量を引き下げると、最大供給電力を下げることになり、家庭の電気料金を減らすことにもつながる。
(2011年8月17日 読売新聞)